「巨大地震や自然災害に備える」 プラス・アーツ 永田代表に聞く
――学生が防災イベントに参加しやすい仕組みとは? 「総合学習」で防災をテーマに、地域の課題解決に取り組もうとしている学校は多いです。ですから私は、学校の中で楽しく防災を学ぶ機会を設けながら、最後の成果発表で地域の防災組織を手伝いにいく――。そういう事例を各地で広げようとしています。若い世代が自分の暮らしている町の防災に、やりがいを感じながら参加できる仕組みにしたいのです。
――東日本大震災で被災した人々の声がもとになったプログラムはありますか?
東日本大震災後、NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」から声がかかり、防災教育に取り組みました。被災者にお話を伺い、必要だった津波に関する知識(「急な引き潮は津波のサイン」「泥や水たまりは、棒で深さを調べてから歩く」など)を盛り込んだ教材を作りました。ウェブ上で公開されているマンガ教材「とっさのひとこと」(http://plus-arts.net/project/tossa/)です。3コママンガで、最後のコマのセリフを抜き、ふさわしいセリフを考えてもらう教材です。英語、スペイン語、タイ語など、さまざまな言葉に翻訳されています。