プラス・アーツ 永田代表インタビュー
4. 自治体やコミュニティでのイベント実施事例を教えてください。
昨年の3月11日以降、楽しく学ぶ新しい形の防災の取り組みや、デザインをプラスして親しみやすくわかりやすく編集された防災マニュアルブックなど防災啓発ツールの普及などは多方面に広がっています。
特に顕著なのはマンションにおける防災啓発の動きでしょうか。東日本大震災まではそれほど活発ではなかったのですが、震災以後多くのデベロッパーが真剣に防災の取り組みを強化しています。デザイン化された防災啓発ツールの配布(防災マニュアルブック)や掲示(防災啓発ポスター)をはじめ、前述の楽しく学ぶ防災のお祭り「イザ!カエルキャラバン!」の開催や住民向けの防災啓発講座「地震ITSUMO講座」の開講などがどんどん実施されています。
防災マニュアルブック
また地域での防災啓発の動きにも新たな動きが出始めています。昨年度まで3年間継続的に実施され、「だいじょうぶ」キャンペーンも協賛していた東京都内での「イザ!カエルキャラバン!」の普及プロジェクト「イザ!カエルキャラバン!in東京」では今年度からの新たな動きとして個別の地域ごとのカエルキャラバン!の開催支援を一旦ストップし、開催希望する団体の担い手を一堂に集めて行うカエルキャラバン!合同研修会が「だいじょうぶ」キャンペーンの協力のもと実施される予定になっています。
安心・安全のまちづくりのさらなる普及、拡がりをめざす「だいじょうぶ」キャンペーンに求められている役割はこれまで以上に大きなものになってきている気がします。本当に災害に強い安心、安全のまちづくりのために私たちNPO法人プラス・アーツも引き続き全力で協力させていただきたいと思っています。